理想の未来は、「分ち合ふこと」
農業を始めようと考えたのは、前職(運輸業)の不規則なデスクワークと深夜運転業務をしていた時、日の出から日の入りで一日が終わる仕事に憧れていたことと、ガラス制作に携わっていたころに、ものづくりに魅了され、この仕事をやりたいという思いもあったからです。
いざ始めると、反対はされなかったものの現実は厳しく「ちゃんとできるのか?」とストレートに言われたことが実際にありました。
最初は、栽培の判断・自営業としての各種税務や手続きなど何から始めればいいのか全く分からないことばかりで悩みました。そこで、ご近所の農家に溶け込むことから始めようと覚悟を決めてスタートしました。
初めはナス栽培歴30年の義父に付いて2年間の修業。その後、独立。
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独立後は、国からの支援制度を利用して機器を導入したり、地区での勉強会にも参加しました。これからはデータが重要となるため、感覚ではなく数字での論議も必要となる栽培論議も学びました。
創業した初期は、営業活動は行わずJA出荷で対応をしていました。5年目あたりからお客様からいただいた契約栽培のお話をお受けし、そこからじわじわと契約件数が増えて、現在は県内外数カ所と契約栽培を行っています。
前年、ナスの病害が起こり、栽培の大失敗を経験しました。その時、病気対策、資金繰り、税務、労務管理など、さまざまな専門家の手助けを受けて、何とか危機を乗り越えられることができました。その時の失敗から改めて栽培の難しさと、日々の作業での緊張感が増してきました。
ただ単純に収穫物だけではなく、通年の農作業を通じて体験や経験を、チームで行動を統一するための伝え方。そして利益。といった様々な感じられた獲得物すべてをしっかりとみんなで意識共有し、享受できることを目指すとともに地域でも、この失敗経験を共有すべく難病に対しての栽培面のポイントや農作物を育てると同じように、会社の経営診断も共有して危機時の資金繰りなどの数字を発表しながら分かち合えることを現在は行っています。
失敗や苦しい時も多々あるからこそ学びつづけることで、結果がカタチとなり、楽しさや喜びが湧いてきます。また、独立就農を目指す方、外国から働き学びに来てくれている方、地元で子育てしながら頑張ってくれている方など、それぞれの目標に向かって一緒に歩むことで、次につなげる力が私たちのモチベーションをキープできることにも繋がっています。
理想の未来は、名前にもあるように「分ち合ふこと」。
当農園で働く方たちのそれぞれの目標や目的に合わせての行動を怠らず、当農園に関わりのある全ての方に「何かしらの分ち合えている」といった思いを持てる活動を行う。それを対外的にもしっかりと発信するために法人化を目指し、地域の農業従事者の高年齢化や耕作放棄、担い手不足問題にも雇用型農業で解決アプローチを掛け、栽培品目についても分かりやすい栽培データを即座に提示を行い、そしてレシピや調味料を提案して、作物を食べてくれる方々に美味しい時間を分かち合える栽培を広げていきます。
今回、ホームページ制作にあたって、ECサイトでプロセスエコノミーとコト消費(ナスの調理を楽しんでもらって一食を豊かな時間にするコト) を発信したいです。
ハウスの中で害虫を駆除してくれる昆虫を飼う
IPMを駆使し殺虫剤の低減に努めています。
IPMとは農作物に有害な病害虫・雑草を利用可能な全ての技術(農薬も含む)を総合的に組み合わせて防除します。 IPMは農薬を全否定しているのではなく、それ以外の技術を導入することで、農薬使用の最適化、人や環境へのリスクを軽減または最小限に抑えます。当農園では、ナスの害虫を駆除してくれるタバコカスミカメ。と言った虫をハウス内で飼っ害虫駆除しています。
ハウス内の環境を最適化して、
殺菌剤も減らします。
一見、何の画面かは分からないと思います。これは当農園のハウスの温度や湿度、CO2濃度、降り注ぐ太陽の光量等を測っています。植物の病気のほとんどはカビ。出来るだけ最適な環境にする事で薬剤散布の回数を減らす事ができています。
美味しい時間を分かち合える
レシピや調味料を提案ご提案させていただいております。
ナスの調理を楽しんでもらって一食が豊かな時間になりますように。